■自然葬という新しい葬送
人間が亡くなると、土に還っていきます。
人間も自然の一部、だから最後は自然の中に還っていきたいと考え、最近はお墓でなく海や山などに遺体や遺灰を還す人が増えています。
この自然の一部として、大きな自然の循環の中に回帰していく葬送の方法を自然葬といいます。
■自然葬の中の樹木葬
火葬が難しかった時代には直接土の中に埋めたわけですが、土葬はまさに自然葬そのものです。
ただ今は一部の地域を除いて、自治体などの条例で土葬は難しくなっています。
それに代わって、海や川に遺灰を流したり、樹木の下に遺骨を埋めたりする形での自然葬が増えています。
特に、樹木葬は墓石の代わりとして樹木が目印となるので、海や川に遺灰を流してしまうよりも人気があるようです。
樹木葬墓地には墓石が全くないので、一般的なお墓とはずいぶん雰囲気が異なり、自然公園のような美しさがあるのが特徴です。
■樹木葬の歴史
日本で初めて認可された樹木葬墓地は、1999年に岩手県一関市にある祥雲寺が始めた民間霊園「樹木葬公園墓地」となります。
非常にスケールが大きく、自然樹林地全体を墓地としているという点で、一般的な植樹によって墓地を形成するタイプとは本質的に異なりますが、日本初の樹木葬墓地として認識されています。
海外を見渡せば、このようなスタイルの樹木葬墓地はイギリスなどでは「Wood Land Burial」と呼ばれ、イギリス各地に見られるそうです。
その後、それぞれの事情に合わせた形で、樹木葬墓地は全国各地に広がっていきました。
■樹木葬墓地の2つのタイプ
樹木葬墓地には大きく樹木墓地と樹林墓地の2つのタイプに分けることができます。
その違いは、樹木墓地が遺骨を一人ひとり個別に埋蔵するのに対して、合葬して一緒に埋蔵を行うのが樹林墓地となっています。
どちらのタイプのほうが良いということはいえませんが、将来遺族がお墓参りをするときのことを考えて選ぶと良いかもしれません。
また墓標として用いられる樹木はその地域の生態系に悪影響を与えないことが望ましく、限られたスペースの中で植樹されることから低木が用いられるのが一般的です。
たとえば、ハナミズキやサルスベリ、エゾアジサイやムシカリがよく用いられます。
■樹木葬の特徴
これまでの説明と重複するものもありますが、一般的なお墓との違いから見えてくる樹木葬の特徴を挙げてみましょう。
まず直接土の中に遺骨が埋葬されるので、自然に還ることができるということですが、このほかにも墓石が必要ないのでその分の費用を抑えることができるという点も見逃せません。
毎年の管理費なども払う必要がない場合が多いので維持費の点でも安心です。
さらに樹木葬は基本的に一代限りの個人墓、あるいは夫婦のお墓として利用される方がほとんどです。
そのため通常の「先祖の代々のお墓」とは異なり、誰かにお墓を守ってもらう必要もありません。
そして、宗教や宗派にかかわらず誰でも利用可能です。
■九州福岡の樹木葬事情
九州の福岡でも、徐々にこの樹木葬を行うことができる樹木葬墓地が増え、注目を集めるようになっています。
既存のお墓に樹木葬墓地が併設されている場合もあれば、新しく樹木葬専用の墓地として新設されたものもあります。
やはり、新しいスタイルのお墓であることと自然に回帰することを第一としているため、緑豊かな山間のそばで、よく管理された墓地が多いようです。
また、今後の需要を見込んで、比較的広々とした敷地のある大型公園墓地タイプ(メモリアルパーク)が多いという特徴もあります。
ペット墓所が併設されているものもあるのです。
それぞれ個性的でいろいろと工夫を凝らしているので、一度見学に行かれることをおすすめします。
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