■まずは話し合いをしよう
お墓は大事な存在ですが、その管理が行き届かないことやお墓の後継者がいないことで悩む人が増えています。
九州でもこうした悩みを抱える人は少なくありませんが、後継者がいなくなった場合は墓地も荒れ果てて、周囲に迷惑をかけてしまうこともありますし、無縁仏になってしまうのはやはり寂しいものがあります。
そこで、お墓の管理や後継者についての悩みを解消するために、墓じまいを選ぶ人も増えてきました。
お墓がなくなれば管理や後継者の問題もなくなりますが、大事なお墓をなくすとことに抵抗を感じる親族が出る可能性もあります。
それゆえ、墓じまいをする場合も勝手に決めてしまわずに親族間でしっかりと話し合いをしておくことが大切です。
改葬はどのようにするのか、遺骨はどのように扱うのかもしっかりと話し合って決めていきましょう。
そして、墓じまいをすることが決まった場合は、霊園や寺院などお墓の管理者に連絡をしておく必要があります。
墓じまいは勝手に進めて良いというわけではなく行政の手続きも必要です。
お墓がある市町村の役場で改葬許可証を発行してもらう必要がありますので、申請も行うことになります。
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■遺骨の移動先を決める
墓じまいをすると墓石もなくなりますし、墓地も更地になりますので遺骨を納めておく場所がなくなってしまいます。
それゆえ、墓じまいをする場合は、遺骨の移動先を決めておくことも大切です。
遺骨の移動先としては、まずは納骨堂が挙げられます。
納骨堂は屋内に作られていることが多く、天候を気にすることなくお参りができるのがメリットです。
管理や清掃も納骨堂の管理者が行ってくれますので、頻繁にお参りができない人も安心できるでしょう。
個別に遺骨を安置することができますし、宗教や宗派に関係なく利用できるのもメリットです。
交通アクセスの良いところに作られていることも多く、24時間対応のところもありますので、好きなときにお参りができます。
新たにお墓を作るよりも費用を安く抑えられるのも良いところです。
■人気が高まる自然葬
最近は、美しい自然に囲まれて眠ることを希望する人も増えてきました。
九州は海や山などの自然が豊富ということもあり、海や山への散骨を希望する人も増えています。
海洋散骨の場合は、船をチャーターして、海に散骨します。
山林でも散骨ができますが、これらの方法では墓標を残すことはできません。
そして散骨が禁止されている場所やふさわしくない場所もありますので、マナーはしっかりと守ることが大切です。
墓標になるものを残したいのであれば、樹木や草花を墓標にする樹木葬にも注目してみましょう。
■石材店を選ぼう
実際に墓じまいをする場合は、墓石の撤去や解体が必要になりますし、撤去した墓石も処分しなくてはなりません。
さらに、墓地を整地して更地に戻す作業も行います。
こうした作業は石材店に依頼することが一般的です。
九州で依頼する場合は、地元の石材店に相談するという方法もありますし、墓じまいをする人が増えたことから、全国対応の業者も登場しています。
安心して依頼するためには業者選びが大切ですので、評判と実績はよく調べておきましょう。
墓じまいの際は行政の手続きも必要になりますので、そうした手続きも代行してもらえるかも確かめておきましょう。
費用については、業者ごとに違いがありますので、複数社から見積もりを取って比較してみることがおすすめです。
そして、お墓の撤去・解体作業の前にはお墓の閉眼供養を行うことになりますので、その分のお布施も発生します。
お墓を撤去する際は離檀料が発生する場合もありますので、その費用もよく確かめておきたいところです。
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